家を建てる前にすること

★まずは全体の流れを把握しよう

 

全体像を知ることが家づくり成功のコツ

マイホーム購入は人生において大きなイベントになります。

 

何もかもがはじめてのことばかり。一体何から手をつければよいのでしょうか?

 

予算や住宅ローンについて勉強したり、土地についての情報を集めたり、ハウスメーカーについて勉強したりとやらなければならないことはたくさんあります。

 

しかし一番にやるべきことは「全体の流れを知ること」です。

 

家を買うために何を、どんな順番でやらなければならないのかという、全体のプロセスを把握することが最初に必要となります。

 

満足のできるマイホームを手に入れ、せっかくの家づくりで失敗しないためにはこれが最も重要です。

 

全体像を把握しないままスタートを切ってしまうのは危険です。

 

先に細かなところを決めてしまったせいで選択肢が狭くなってしまい、思うように進められなくなるかもしれません。

 

後から変えられると思って進めていたら、取り返しのつかないことになってしまっているかもしれません。

 

家は一度買ってしまうとなかなかやり直しができません。毎月の住宅ローン返済を残したまま新しい家に買い換えるのは困難です。

 

実際に家を建てたり移り住んだりするまでだったとしても、契約まで進めてしまうと変えられなくなってしまう部分が多いです。

 

マイホーム購入をいかに成功させるかは、最初にきちんと全体像を把握したかどうかにかかっています。

 

出典:2000万円の家

 

家づくりのゴールは建物の完成ではない

もう一つ心にやめておいてほしいのは、家の完成や引き渡しをゴールにしないということです。

 

住宅は当然住むためのもの。

 

眺めるものではありません。家づくりのゴールはその住宅で快適に生活できることです。

 

家づくりにかける時間よりも、その後生活する時間の方がずっと長いものになります。

 

新しい住まいで生活を初めてようやくスタートと言っても過言でありません。

 

幸せな生活がゴールということが分かれば、どんな住まいが「良い家」なのかもおのずと分かるはずです。

 

立派な家、豪華な家を建てれば良いというものではありません。安くてお得な家を建てることが必ずしも成功につながるとは限りません。

 

大切なのは、どんな形の住まいであろうと、そこで快適で幸せな生活がおくれるということです。

 

これを忘れずに進めていけば、そうそう大きな失敗はしません。

 

家を買う理由を改めて考える

家を買う理由についてよく考えてみることも大切です。

 

住宅は非常に高価な買い物です。

 

それだけのお金があれば、旅行に行ったり美味しいものを食べたり楽しいことがたくさんできます。

 

将来に備えて貯金しておくこともできます。

 

住宅ローンを組めばたくさん貯金がなくても買えますが、住宅ローンの返済は日々の生活に大きな影響を及ぼします。

 

家を買わずに賃貸で一生を過ごす人もたくさんいます。家は財産にもなりますが、災害や火事などのリスクも自分で背負うことになります。

 

それでもあえて家を買うのには、どんな理由があるのでしょうか?

 

家を買う理由を考えることは、どんな生活を望んでいるのかを考えることにもつながります。

 

そしてそれによって、どんな家を買うべきかも変わります。

 

例えば車を買う場合を考えてみましょう。

 

日々の買い物に使う程度なら、軽乗用車で十分です。

 

家族や友達を連れて遊びに行くのなら、人がたくさん乗れる大きめの車が必要になるでしょう。

 

アウトドアのために車を買うなら、大きな荷物が載せられる車を選ぶことになります。

 

反対に、ごくたまに車に乗って出かけるといった使いみちならば、車は買わずにレンタカーを借りた方がずっと経済的です。

 

今の生活にどんな不満があり、それをどう解決したいのかを今一度よく考えてみてください。

 

どんな間取りにするか、どんな設備を入れるかなど、具体的な部分についてはまだ考えなくてもOKです。

 

住宅について色々勉強したりアドバイスをもらったりしていくうちに新しく知ることもありますし、考えが変わることもあります。

 

どうして家を買いたいのか、どんな生活をしたいのかということがはっきり分かっていれば、今後家づくりを進めていく中で惑わされてしまいにくくなります。

 

家づくりは楽しくもありますが、決めることも多くあり、時には迷うこともあります。

 

他人の都合に惑わされず望み通りの住まいにするためには、一つ芯となるものを決めておくことが重要です。

 

また、家を買う理由や求めている生活について考える際は、家族全員の話を聞くようにしましょう。

 

家づくりはどうしてもお金を出す人の意見が重視されやすいですが、家は家族全員にとって大切な生活の場です。

 

皆が住みやすく、快適に生活できることが大切です。

 

建売住宅・規格住宅・セミオーダー住宅・注文住宅の違いは?

 

一口に「一戸建て」と言っても販売方法によって購入の進め方や価格は全く異なります。

 

新築住宅の場合、戸建ては「建売住宅」「規格住宅」「セミオーダー住宅」「注文住宅」の4つに分けることができます。

 

では、それぞれのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

 

建売住宅

すでに完成済みの建物と土地をセットで販売するタイプの住宅です。

 

建物が完成する前に売りに出されることもありますが、基本的に購入者が家に変更を加えることはできません。

 

建売住宅のメリット

最大の長所は価格が安いこと。

 

新築一戸建てを購入するなら建売住宅が一番安くなりやすいです。

 

建売住宅では、同じような間取り・仕様の住宅を何件も建てます。

 

これにより、設計や材料の仕入れコストを抑えることができます。また、工事が始まった後に変更が加わることもほとんどなく、短時間で工事が終わるため、人件費も節約できます。

 

ギャップに悩まされにくいのもメリットです。

 

完成した住宅と図面のイメージが違い「思っていたのと違う」というのはよくある失敗です。

 

建売住宅の場合は、実物を見て決められるため、こうした間違いは起こりません。

 

購入を決めてから入居までも早いです。

 

進学や転勤などにあわせて引っ越しする場合でもスケジュールをあわせやすいです。

 

早く新居に引っ越すことができれば、それまでに住んでいた部屋の家賃も節約できます。

 

土地を持っていない人にとっては、土地と建物が同時に購入できるというのも大きなポイントです。

 

良い条件の土地を見つけるのはとても労力のいる作業です。

 

しかも建売住宅を扱う会社にはネットワークとノウハウがあるため、一般人が不動産屋で土地を探すよりもずっと多くの物件をチェックすることができます。

 

また、土地代と建物代の予算配分に悩む必要もありません。

 

土地にお金をかけすぎて、家に使うお金が足りなくなってしまったという失敗談は珍しくありません。

 

建売住宅なら、土地の値段も建物の値段もはっきり分かっているので、予算面での失敗は発生しにくいです。

 

建売住宅のデメリット

当然ですが、建売住宅では建物に変更を加えることができません。

 

設備やオプションを多少選べる物件も中にはありますが、間取りの変更はできません。

 

特に変わった家が欲しいわけではなく、ごく普通の家を望んでいるのなら、変更が全くできなくても問題ないと思うかもしれません。

 

建売住宅では経費削減のためにコンセントの数や照明のスイッチをギリギリまで減らしている物件も珍しくありません。

 

しかし、家が完成してからコンセントやスイッチを増やすのは困難です。

 

結局、コンセント不足を補うのに延長コードや電源タップを使うことになります。

 

新築のピカピカな部屋も、コードが横切ってしまってはごちゃついて見えます。

 

また、建売住宅の間取りや設備などはできるだけたくさんの人の要望に合うようにつくられています。

 

要するに無難な家だということです。

 

それが良いという人もいますが、人によっては不要な部屋や設備が生まれることもあります。

 

建売住宅については品質が問題視されることも多いです。

 

他の一戸建てとは違い、最初から値段が提示されているため、建売住宅では価格の安さが非常に重視されます。

 

内装材や建具は最低グレードのものを使うことが多く、注文住宅などと比べると安っぽく見えるのは否めません。

 

欠陥住宅とまでは行かずとも、品質の低い家が多いのではないかと危惧する声も多いです。大規模な分譲地の場合、短期間でたくさんの家を建てるため、一件あたりの建築時間は非常に短いです。

 

あまり腕の良くない職人がかかわる場合もあります。

 

ただ、あまり難しい工事や変わった設計の住宅は建てないため、品質はそこまで個人の技量に左右されません。

 

どうしても安全性や品質に不安があるのなら、第三者による検査を入れることも検討しましょう。

 

規格住宅

カタログの中から間取りが決まっている住宅を選んで建てるのが規格住宅です。

 

規格型住宅と呼ばれたり、企画住宅と書かれたりすることもあります。

 

土地にあわせて若干の微調整はしますが、間取りから窓の数・配置まで決められています。

 

壁紙やフローリングの色、設備のグレードやオプションについてはいくつか選択肢が用意されていることが多いです。

 

規格住宅のメリット

やはり値段が一番の魅力です。

 

建売住宅に比べれば値が張りますが、それでも注文住宅よりも低価格です。

 

それでいて、壁紙などの見た目は自分の好みにあわせて好きなものを選べます。

 

せっかく家を買うなら自分の好みにあわせたいけれど、お金はそれほどかけられない場合に向いています。

 

家を建てるのにかかる時間も短いです。

 

カタログからベースとなる家を選び、多少変更を加えるだけなので、打ち合わせに時間がかかりません。

 

品質が安定しやすいのも魅力です。

 

規格住宅では、それぞれ加盟工務店が同じ規格住宅を扱うフランチャイズ形式を取っているケースが多いです。

 

小さな工務店に任せるのは不安と感じる場合もありますが、規格住宅であれば同じ建材やフォーマットに沿って工事を行うため、品質にばらつきが生じにくいです。

 

デザインの良い住宅も多いです。

 

家の外観や間取りに変更が加えられないため、デザイナーの想定した通りそのままの家が建てられます。

 

素人があれこれ要望を加えていると中は便利でも外から見ると不格好な家になってしまうことがあるのですが、規格住宅ならこうした事態にはなりません。

 

規格住宅のデメリット

規格住宅では、土地との相性が問題になりやすいです。

 

変形地や狭い土地では建築が難しいと断られてしまう場合もあります。

 

たとえ建築が可能でも、土地の周囲の状況にあわせて間取りを変えることはできません。

 

大きな窓の外が隣家の壁や窓になっていて十分な機能を果たせなかったり、リビングの目の前に大きな建物があって日が全く当たらないという問題も起こったりします。

 

規格住宅を建てる際は、紙の上だけでなく、実際にその土地に家が建った時のことを想像することが重要になります。

 

セミオーダー住宅

注文住宅と規格住宅の中間に位置するのがセミオーダー住宅です。

 

間取りは自由に決めることができますが、仕様は決まっています。

 

変わったものを求めなければ注文住宅と大きな差はありません。

 

実際、注文住宅を謳っていてもその会社の企画を外れると値段が跳ね上がるケースは少なくありません。

 

仕様から外れるのは現実的でなく、実質的にはセミオーダー住宅というハウスメーカーも多いです。

 

セミオーダー住宅のメリット

注文住宅に近い自由度がありながら、コストを抑えられるのが魅力です。

 

変わった間取りや設計を希望しているのでなければ、注文住宅ではなくセミオーダー住宅がおすすめです。

 

値段も安く、決めることの少なくなるため、打ち合わせの時間も短縮できます。

 

セミオーダー住宅のデメリット

どうしても実現したい間取りや導入したい設備があっても、仕様と合わなければ断られてしまいます。

 

また、変形地や狭い土地の場合もセミオーダー住宅では対応しきれないケースがあります。

 

注文住宅

自分好みにゼロから家づくりを行えるのが注文住宅です。

 

間取りから内装、設備や素材まで決めることができます。こだわりのマイホームを望むなら、注文住宅が一番です。

 

注文住宅のメリット

やはり高い自由度が注文住宅一番の特徴です。

 

家族とその生活にあわせた快適な住まいが実現できます。

 

注文住宅のデメリット

他の住宅に比べると、注文住宅は高価になりやすいです。

 

ただ、こだわる部分とそれ以外の部分にメリハリをつけることで価格を抑えることができます。

 

大切な場所にはお金をかけ、不要なものはばっさりカットするという思い切った家づくりが可能なのも注文住宅ならではでしょう。

 

他にも、自由度の高さがデメリットになる場合もあります。

 

いろいろ決められるのは楽しいですが、決定することが多いのはそれだけ疲れますし、時間もかかります。

 

家づくりを始めてから完成まで1年以上かかってしまうケースも珍しくありません。

 

どのタイプの住宅を選ぶか

理想の住宅を変えるのに越したことはありませんが、結局は予算との相談になります。

 

土地について考えることも大切です。土地を持っているなら、建売住宅を選ぶメリットは薄いです。

 

しかし土地を探すところからはじめなくてはならないのなら、建売住宅は非常に魅力的な物件です。

 

自由度については、新居でどんな生活を希望しているかによります。ごく普通の家で実現できるものなら、使わない自由度にお金をかけるのは無駄です。

 

反対に、他の家にはないこだわりを必要としているのなら、自由度の高さはそのまま住宅の満足度につながります。

 

一つ注意しておきたいのが、その会社が名乗っているタイプがそのまま自由度に範囲されているとは限らないということです。

 

すでに述べたように、注文住宅を自称していても、仕様から外れると値段が跳ね上がってしまうのはよくある話です。

 

大手でも実質的には注文住宅ではなくセミオーダー住宅に近いケースは珍しくありません。

 

自分の要望がどれだけ反映できるかという「自由度」を知るためには、その会社をよく見てみること、時には見積もりやプランを作成してもらうことが必要となります。

 

住宅の購入と資金計画

家を買うにあたって、避けては通れないのがお金の話。

 

理想の住宅や使いやすい間取りなど夢は膨らみますが、予算ばかりはどうにもなりません。

 

お金の問題で家づくりを失敗しないためには何に気をつけたら良いのでしょうか?

 

自己資金はどのぐらい必要か

まず気になるのが、貯金がどのぐらい必要になるかということです。

 

土地や建物の購入に住宅ローンを使うとしても、全額をローンでカバーするのではなく、一部は自己資金を準備するのが一般的です。

 

全額をローンでまかなうことも不可能ではありませんが、あまりおすすめはしません。

 

自己資金の割合が少なすぎると、ローンの金利が上がってしまうことがあるからです。

 

フルローンにすれば、当然借入総額も大きくなります。高額の借入は万が一収入が途絶えたり減ったりした時のことを考えると、非常にハイリスクです。

 

だからといって、全額現金で支払うのが良いとも限りません。

 

ローンというのはつまり借金です。借金はない方が良いと思うかもしれませんが、住宅ローンの場合はそうとも限らないのです。

 

貯金をはたいて家を買ってしまうと、自由に動かせるお金が一気になくなってしまいます。急な病気や怪我でお金が必要になった時に困ることになります。

 

住宅ローンは借金ではありますが、他のローンに比べて非常に低金利です。

 

もし住宅を購入できるほどの貯金があるとしても、貯金はいざという時のために残しておいたり、運用してローンの金利以上の利益を得ることを目標にしたりした方がずっと良いです。

 

頭金がどれだけ必要にはるかは場合によりますが、平均は500万円ほどです。

 

割合で考える場合は、最低でも全体の1割、可能なら2割から3割の自己資金を用意するのが望ましいです。

 

住宅ローンの種類とメリット・デメリット

住宅ローンには大きく分けて、銀行などの金融機関が扱うものと、住宅支援機構が扱うものの2つがあります。

 

住宅ローンは非常に高額な借入になります。住宅ローンを選ぶ際には、将来のことをよく考えて慎重に選択しましょう。

 

民間の住宅ローン

銀行や信用金庫などの扱う住宅ローンには次のようなメリット・デメリットがあります。

 

メリット

返済計画やライフプランにあったローンを選ぶことができます。

 

固定金利と変動金利のどちらにするかも選べます。

 

ローンの種類も多く、選択肢の幅が非常に広いです。手数料や保証料の安いものもあり、金銭的な負担も少ないです。

 

他の住宅ローンへの借り換えも比較的簡単にできます。

 

デメリット

たくさん種類があるのは良いことでもありますが、自分にあった住宅ローンを探すのは大変です。
住宅会社や不動産会社が銀行の住宅ローンを紹介してくれることもありますが、基本的には付き合いのある銀行のものを紹介するだけなので、自分にあったものを教えてくれるとは限りません。

 

住宅支援機構のローン

住宅支援機構では、フラット35に代表されるような長期間固定金利のローンを取り扱っています。

 

メリット

住宅支援機構のローンはいずれも固定金利なので、将来金利が上がる心配はなく、長期的な返済計画が建てやすいです。銀行カードローンに比べると審査時間はかかりやすいものの、通過自体はしやすいというのも特徴です。

 

デメリット

審査に時間がかかります。また、住宅を購入した時のためのローンのため、土地の購入費だけという場合には使えません。

 

変動金利か固定金利か

ずっと金利の変わらない固定金利の方が安心できるように感じますが、返済当初の金利は変動金利の方が圧倒的に低いです。

 

住宅購入前後は出費も多いため、スタート直後の返済金額が少ないというのは非常に重要です。

 

当然変動金利には金利上昇のリスクがあるため、最終的に固定金利と変動金利、どちらがお得になるのかは誰にも分かりません。

 

ただ、ここのところは低金利が続いています。住宅ローンで変動金利を選択する人も増加しています。

 

変動金利を選びつつリスクに備えるのであれば、固定金利のとの差額分だけ積極的に繰り上げ返済を行うなど、返済期間を短くできるようにしていくのがおすすめです。

 

どんな出費があるのかを知る

具体的な住宅価格を考える前に、家を買う時にどんな費用が発生するのかを確認しておきましょう。
実は、建物と土地の代金以外にもいろいろ費用がかかるのです。

 

家を建てるのにかかるお金

住宅の価格は、本体価格と諸費用に分けられます。

 

本体価格は建物そのものの値段です。

 

普通、チラシに載っている住宅価格や坪単価はこの建物価格を指しています。

 

諸費用に含まれるのは、例えば次のようなものです。

 

・オプション工事費
・照明
・外構工事(庭や門、塀など)
・屋外の水道や電気の工事費
・カーテン代
・エアコン工事費
・税金
・検査や申請の費用
・事務手数料

 

このように、住宅に住むのに絶対必要になる工事についても諸費用に含まれているため、本体価格のみでは到底住める家にはなりません。

 

建売住宅の場合は、完成した住宅の価格をはじめから確認できるため、もう少し分かりやすいのですが、それでも提示されている価格以外にも、色々な手数料がかかります。

 

土地にかかる費用

土地を購入する際には、頭金として土地価格の何割かを先に払うことになります。

 

頭金は購入費用の一部になりますが、住宅ローンを組むよりも前に現金による支払いが必要になる点には注意しましょう。

 

また、建物をつくる前には地盤の調査が必要になります。

 

もし建物の重量に絶えられず、改良工事が必要になれば、そこでも工事費用が発生します。

 

地盤の工事費用はケースによってまちまちですが、数百万円かかることもあります。

 

転居にかかる費用

新しい住宅に移り住むのにもお金がかかります。

 

まずは引っ越し代。これだけでも何十万円もかかります。

 

新居にあわせて家具や家電を新調すれば、購入費と古い家財の処分費用が必要になります。

 

その他にも日用品を買い足すなど、引っ越し前後には何かとお金がかかります。

 

住宅価格の目安

では、実際に家を建てる時にはどの程度のお金が必要になるのでしょうか?
30坪の住宅を例に考えてみましょう。

 

●ローコスト住宅
本体価格:1000万円前後
総費用:1000万円台半ば〜2000万円
坪単価:30万円〜

 

本体価格が1000万円から1500万円ほどの住宅はローコスト住宅と呼ばれます。最近では本体価格1000万円を切るような超ローコスト住宅も登場しており、競争の激しい価格帯です。

 

基本的には規格住宅やセミオーダー住宅になります。注文住宅を取り扱うハウスメーカーに依頼することも不可能ではありませんが、この価格帯では肝心の自由度がほとんど発揮できません。

 

ローコスト住宅はシンプルなつくりの住宅です。間取りや設備、内装などももちろんですが、家の外観も凹凸の少ない四角いシルエットになります。凹凸の多い住宅は構造や表面積の関係でコストパフォーマンスが悪くなるためです。
プランを修正する場合も、何かを足すよりも引く方が多くなります。基本的には会社の出してきたものからの大きな変更は望めません。自由に変更をすればするほど住宅価格が高くなってしまうため、自然と自由度の低い家づくりになります。

 

●ミドルコストの住宅
本体価格:1500万円〜2500万円
総費用:2000万円〜3000万円
坪単価:50万円〜

 

ミドルコストの住宅になると、ある程度のこだわりを持った家が買えるようになります。
ポイントを絞ればグレードを上げたり、オプションを追加したりすることもできます。もちろん全部において豪華にすることはできないので、メリハリを持った家づくりがキーになります。

 

例えばフローリングを優しい風合いの無垢材にしたり、外壁を見た目の良いタイル張りにしたりできるにようになります。ローコスト住宅でも一点に絞ればこだわることも可能ではありますが、他の部分が犠牲になるのは避けられません。
特に住宅の性能や安全性を重視するなら、この価格帯からが基本になります。

 

ミドルコストの住宅を建てる時に注意したいのは、こだわりと予算のバランスです。
ローコスト住宅ではあきらめがつく部分が多いのですが、変更やこだわりが聞くばかりに、手を加えすぎて予算オーバーになってしまうという失敗も多くなります。

 

●ハイコストの住宅
本体価格:3000万円
総費用:3500万円〜
坪単価:70万円〜

 

お金をかければ、間取りもデザインもそれだけ自由に決められます。建築家に依頼して、個性的なオンリーワンの住宅を建てることもできます。

 

見た目だけでなく、機能性も追求することができます。
有害な化学物質を極力減らした素材を使ったり、地震や災害に強い家にしたりできます。断熱性や気密性を向上させたり、太陽光発電システムを導入したりした省エネ住宅もつくりやすくなります。

 

 

 

◯住宅価格は大きさとグレードで大きく変わる
ひとまず30坪の住宅のケースで考えて見ましたが、家の価格はケースバイケースです。

 

家を広くしてもグレードを押さえれば価格も低くなりますし、小さな家でもグレードを上げて様々な変更を加えれば高くなります。
土地や周囲の影響も受けます。奥まった場所に土地があると、重機が入れず工事費用が多くかかることになります。傾きのある土地や、地盤が弱い場合もお金がかかります。

 

 

★土地探しで失敗しない方法は?

 

 

 

 

 

住宅を建てるには土地がなければ始まりません。建売住宅の場合は建物と土地を同時に探せますが、され以外の場合はハウスメーカーや工務店を探すのとは別に、土地探しもしなくてはなりません。

 

 

 

◯土地だけを先に買うのはNG
どんな家を建てるか決める前に土地だけ先に買ってしまう人がいますが、これはあまりおすすめしません。
ハウスメーカーや工務店を先に決め、どんな家を建てるかの方針をはっきりさせてからの土地探しの方が失敗しにくいです。

 

まず、不動産業者のすすめた土地が必ずしも自分の目指す家づくりと合致しているとは限りません。
ともかく土地が早く入れればそれでよく、その土地にどんな家を建てようと不動産業者の知ったことではありません。

 

狭い土地や変形地での建築が苦手な住宅会社も多いです。せっかく掘り出し物の土地を安く買えたと思っても、気に入った会社で家を建てられなければ意味がありません。
立地によっては、建物の高さや大きさに制限があり、予定よりも小さな家しか建てられない場合もあります。

 

予算配分が難しくなるという問題もあります。
土地と建物を同じ財布で購入するのですから、どちらにどれだけお金をかけるのかというのは非常に重要で難しい問題です。
希望している住宅にどのぐらいのお金が必要になるのか分からないまま土地を買ってはいけません。土地にお金をかけすぎて、家にかける予算が足りなくなる可能性が高いです。

 

 

 

◯土地探しはハウスメーカーや工務店とともに
ハウスメーカーや工務店では土地探しのサポートも行っています。
当然見つける土地はその会社で家を建てるのに適した土地です。

 

住宅購入の主役は建物です。立地も重要ですが、土地に直接住むことはできません。相当好立地の物件を押さえない限り、土地のせいで建物を妥協すれば確実に不満が残ります。
それに、土地探しはスピードよりもネットワークの方が重要です。条件の良い土地も自力で探すより、ハウスメーカーとともに行った方が見つけやすくなります。

 

 

 

◯建築条件付き土地に注意
建築条件付き土地というのは、住宅会社が指定されている土地です。
似たような広さや立地の土地に比べて価格が安く、お得な物件として紹介されていることも多いです。

 

しかし、住宅会社の指定は家づくりおいて想像以上に厳しい制約です。
どんな家が建てられるかは住宅会社によって全く違います。希望している間取りや設備、内装などがあっても、住宅会社によっては実現不可能な場合もあります。
値段に飛びついて安易に契約してしまうのではなく、本当にその住宅会社で自分の希望通りの家が建てられるかどうかをよく確認しましょう。

 

 

 

★家づくりのパートナーの探し方

 

 

 

 

 

新しい住まいでどんな生活をしたいのかを明らかにし、予算についておおよその見当がついたらここでようやく家づくりのパートナー探しをはじめましょう。

 

最適なパートナーを見つけ、家を完成させるにはかなりの時間がかかります。効率的に情報収集していくことが大切です。

 

 

 

◯いきなり住宅展示場に行くのはNG
ハウスメーカーや工務店について知るために、いきなり住宅展示場へ行く人がよくいますが、これはおすすめしません。

 

住宅展示場へ行くのは確かに楽しいイベントではありますが、情報収集の方法としては効率的なものではないからです。

 

そもそも住宅展示場にモデルハウスを持てるのは大手のハウスメーカーばかりです。モデルハウスをつくって維持するのには高いコストがかかるため、小さな工務店には負担が大きすぎるのです。
大手ハウスメーカーについては住宅展示場に行かなくても知っていますし、わざわざ足を運ぶまでもありません。
住宅会社選びのために最初に欲しい情報は、希望地域で建築を手がける会社にどんなものがあるか知ることです。最初から選択肢を狭めてしまうのは得策ではありません。
ある程度候補を絞った後でお目当ての会社の展示を見学にいくのなら良いのですが、最初に住宅展示場へ行くのは間違いです。

 

また、住宅展示場では他のハウスメーカーに勝つために、実際の家よりも豪華なモデルハウスが多いです。家の内部も広々としたものが多く、あまり参考になりません。

 

 

 

◯ハウスメーカー・工務店・設計事務所
家づくりのパートナーは大きくこの3つに分けられます。

 

ハウスメーカーと工務店に明確な区別はなく、全国的、もしくは広い地域にまたがって家を建てている会社をハウスメーカー、一つの地域に限定して経営している比較的規模の小さい会社を工務店と呼んでいます。
工務店には、店舗の工事やリフォームを主に扱う業者など様々なものがありますが、今回は新築住宅の建築を中心に建築している業者の場合で考えます。

 

設計事務所はその名の通り、設計のみを取り扱っており、実際の建築は依頼された工務店が行います。

 

●ハウスメーカー
知名度が高く、安心感を求める人に人気があります。
研究開発を積極的に行っている会社も多く、最新の技術や工法を用いた家づくりが期待できます。
引き渡し後も長期にわたる保証やアフターサービスを設けていることが多く、その後の生活にも安心考えられます。

 

一方で、注文住宅でも自由度が低くなりやすい傾向にあるというデメリットがあります。価格も全体的に高めです。
ローコスト住宅を扱うハウスメーカーもありますが、自由度は極端に下がります。

 

●工務店
一口に工務店と言っても、地元密着で家を建てている小さな工務店から、ハウスメーカーにせまるほど積極的に規模を広げていこうとしている意欲的な工務店まで様々です。
住宅のデザインや機能、品質も工務店ごとに差があり、自分にピッタリの工務店を見つけるにはたまがかかります。
規模が小さく経営が不安定な業者もあり、何十年と続くようなサポートを期待しにくいのもデメリットです。

 

ただし価格はハウスメーカーの住宅よりも安いことが多く、融通もききやすいです。時間や手間をかけても自分の理想の家を実現させたいという場合にはぴったりです。

 

●設計事務所
設計のエキスパートに依頼すれば、他にはないこだわりの一軒家が実現可能です。

 

費用や実力は設計事務所次第で、良いところを見つけられれば本当に素晴らしいマイホームを手に入れることができますが、相性が悪いとおかしな家ができあがることになります。

 

 

 

◯パートナー選びの進め方
まずはそれぞれの会社を訪れる前に情報収集を行いましょう。
どんな会社が希望地域での建築を取り扱っているか、価格帯はどうか、家のスタイルはどうか、家の性能や機能性がどう違うかを調べ、良さそうなところをいくつかピックアップしましょう。
最近では自分の条件にあわせて良さそうな会社をまとめて紹介してくれたり、資料を一括で請求したりしれくれるサービスも増えています。効率的な情報収集のためにこうしたサービスはどんどん活用しましょう。

 

この段階ではまだ一つには絞らず、3〜5社ほどの候補を残しておきましょう。
家づくりのパートナー選びでは比較が非常に重要になります。住宅の素人が住宅会社を見る眼を養うために最も効率的なのが、できるだけたくさんのものを見て比較してみるということだからです。

 

候補が絞れたら、いよいよ直接赴いて話を聞く段階に入ります。
事前に予約を入れ、ショウルームなどを訪れればゆっくり話ができますが、いきなり一対一での話をするのが不安という場合は、各社が開催しているイベントなどに参加するのが良いでしょう。
完成後の住宅を見学したり、家のパーツを製造する工場の見学会を行ったり、家づくりについて学べるセミナーを開催したりなど、各社が様々な場を用意しています。
実際の住宅が見学できたり、家づくりについて学べたりするだけでなく、他の参加者もいるため、参加のハードルも低いです。

 

ハウスメーカーや工務店の営業と話をすると、その会社のセールスポイントや特徴などをたくさん聞くことになります。この時、住宅に対するビジョンが曖昧だと、簡単に話に乗せられてしまいます。必ず「どんな家を建てたいか」を明確にしてから訪れるようにしてください。

 

 

 

◯仕様を確認する
自由度の高い注文住宅でも規格住宅でも、標準の仕様があります。
例えば、フローリングはこの3種類のいずれか、キッチンは2つのメーカーのどちらかのもの、窓の鍵の形はこれ、といったように、内容はあらかじめ決められています。

 

そこからどこまで変更が可能になるかは、会社によって全く異なります。カタログに載っているたくさんの種類から豊富に選べる場合もあれば、2択しかないということもあります。
標準仕様に含まれないものも対応可能ではあるが、値段がとても高くなってしまう場合もあります。

 

例えば珪藻土の壁にしたい、床は無垢にしたいなどの希望があるなら、それに対応できる会社を選ぶようにしましょう。

 

 

 

◯見た目の好みが合うことも大切
住宅で重視すべきなのは見てくれではなく機能性だと考える人もいますが、毎日目にする以上、やはり好みの見た目であるに越したことはありません。

 

もし好みの見た目やデザイン、部屋のテイストがあるのなら、それにあった住宅会社を選びましょう。デザインや部屋の雰囲気というのは、内装を組み合わせて簡単に再現できるというものではありません。
住宅会社によって使っている壁紙もフローリングも建具も微妙に異なります。近い雰囲気のものを選んで組み合わせてもちぐはぐなものにしかなりません。

 

 

 

◯担当者との相性
家を建てる時には、営業などの担当者が一人つき、それに設計担当や工事担当などが加わったチームで進めていきます。打ち合わせに設計担当やインテリアコーディネーターが同席することもありますが、チームの中心となって客とのやり取りを行うのは担当者となる人物です。
一般的に、最初に話をした営業が担当者になることが多いです。

 

この担当者の能力が住宅の完成度と満足感を大きく左右します。
どんなに技術力があり、高品質な住宅をつくるメーカーに依頼しても、コミュニケーションがスムーズに行えなければ自分にあったマイホームにはなりません。

 

家づくりは長い道のりです。打ち合わせを重ねてようやく理想の家が完成します。
相性や印象の悪い人とのやり取りはストレスとなり、冷静な判断ができなくなったり、投げやりになってしまったりします。
流石に担当者の人柄のみを決め手にしてしまうのは危険ですが、相性が合わないと感じたらその会社で家を建てるのはやめた方が無難です。

 

担当者の人間性をみることも大切です。
相手を金蔓としか見ていないような態度を表に出す人が担当になってしまいそうになったら、人を変えてもらうかその会社を使うのをやめましょう。家を建てる側も商売ですし、営業マンも仕事でやっているのですから、お金儲けなのは当然です。しかしそれをあからさまな態度に出してしまうような人は避けましょう。無神経さにイライラすること請け合いです。

 

身なりや持ち物からルーズな人物でないかどうかも確認しましょう。
打ち合わせに遅れたり約束を守らなかったりなどのトラブルを避けるために大切です。

 

実力の有無も重要です。
営業担当であれば、契約後はさほど本人の実力に振り回されることはありませんが、設計担当に十分な能力がないと大変な思いをすることになります。
間取りの修正は施主の意見を反映させるだけで、他の改善案も専門家としての意見もないまま、適当に組み合わせて設計するような設計士も中には存在します。

 

 

 

★契約に進む前に気をつけるべきことは?

 

 

 

 

ハウスメーカーや工務店を選び、プランや間取りなどが決まったら、住宅会社と契約を結びます。

 

 

 

◯契約は慎重に
契約書を交わすと後戻りはできなくなります。家の内容を180度変えてしまうような大幅な変更もできません。
解約には100万円以上のお金がかかります。簡単に覆せるものではありません。

 

契約に進む前に、一度ここまでの家づくりについて振り返ってみましょう。
ここまで進むのにもそれなりの時間がかかっているはずですから、今更振り出しに戻るようなことをするのも億劫かもしれません。しかしここから先に進んでしまうと引き返すのは法的にも金銭的にも大変になります。
最初に決めた家を建てる目的や、建てたい家の理想像は守られているでしょうか? もし変更があった場合は、自分の意志によるものだったでしょうか?
予算についてももう一度見直しておきましょう。住宅購入では、家そのもの以外にも色々お金がかかります。それらをカバーするのに十分な予算と資金計画ができているでしょうか?

 

 

 

◯契約内容はよく確認する
契約後、どれだけ間取りや仕様などが変更可能なのかは会社ごとに違います。

 

契約後は同じ会社の商品でも別のものに変えられないという場合もあります。間取りは変更できるが、内装や設備は自由に選べるということもありますし、契約後は用意されたいくつかの選択肢から選べる程度の自由度しかない場合もあります。

 

よく確認せずに契約を結んでしまい、後から「こんなつもりじゃなかった」というのはよくある失敗です。

 

 

 

★打ち合わせの進め方

 

 

 

 

建売住宅以外では、どんな家を建てるかを決める打ち合わせを行います。
打ち合わせではどんなことを話すのでしょうか。

 

 

 

◯打ち合わせを行うタイミング
どの段階で間取り・仕様を決定するか、どこまで細かな打ち合わせを行うかは住宅会社によって違います。
契約前に細かく決めることもあれば、契約後にじっくり話し合うこともあります。
どの段階で何を決め、どう進めていくのかは早い段階で把握するようにしましょう。

 

特に契約時に何が確定し、何については変更の余地があるのかということについては漏らさず確認してください。まだ変更がきくと思って家づくりを進めていたら、いつの間にか変えられないところまで進んでしまっていたという失敗は珍しくありません。

 

 

 

◯打ち合わせはコミュニケーション
最初の打ち合わせでは、その会社の住宅について改めて紹介したり、ここからの流れについて確認したりします。いきなり間取りの話から入ることはめったにありません。
また、資金計画を確認したり、いつ頃までに引っ越したいかなどの希望を聞いたりなど、まずは全体的な話をします。

 

具体的に家の内容を決めていくのはその後になります。
流れとしては、間取りを決め、次に内装や設備、細かい仕様などを決めます。その後微調整を行い、納得できるものになったらいよいよ建築に入ります。

 

打ち合わせで話すのは、部屋がいくつ欲しい、リビングを吹き抜けにしたいなどの具体的に欲しいものについてだけではありません。
どんな人がどんな生活をするのかを担当者がヒアリングしたり、施主が話したりして、家にどんなものが必要かを探ってくことが重要です。このコミュニケーションがどれだけスムーズに行われるかで、家の完成度は大きく変わります。

 

ヒアリングを行う担当者は住宅のプロではありますが、相手の心までは分かりません。うまく必要な情報を聞き出すヒアリング力が求められます。同時に、施主の側にも相手に協力するという姿勢がかかせません。いくら相手が家づくりをサポートする立場だと言っても、他人には変わりありません。希望や疑問点・不満点は口に出さなければ伝わりません。打ち合わせの場で何を話したら良いか分からないという事態にならないように、伝えたいことはあらかじめ書き出しておくと時間の節約になります。

 

できた間取りを変更したり改善したりする際にもコミュニケーションが重要になります。
例えば完成した間取りに対して施主が変更を求め、それをそのままただ反映していくよう進め方はNGです。
何を理由に変更したいのかが分からなければ、変更の良し悪しを判断することができません。また、どうしてそう設計になったのかを伝えてくれなくては、変更をした方がいいのかそのままがいいのかも分かりません。
重要な判断を施主に丸投げするような設計担当も中にはいます。注意しましょう。

 

ちなみに、打ち合わせに誰が同席するかは会社によって異なります。
営業担当のみということもあれば、打ち合わせ内容に応じて設計担当やインテリアコーディネーター、工事担当が同席することもあります。
営業担当のみが打ち合わせに参加する場合、他の担当者への連絡は営業担当が行います。要望を伝えるのにも伝言ゲームになるので、直接同席する場合に比べて営業担当の能力が問われます。
会社選びの際に、どのように打ち合わせを進めて行くかについても聞いておくと良いです。

 

 

 

◯間取りは理由と一緒に考える
間取りは家づくりのベースです。間取りを考える際に気をつけるべきことは何でしょうか?

 

大切なのはやはりコミュニケーションです。
「どうしてそういう間取りにしたいのか」という理由をつけて伝えることで、より良い間取りを実現できます。

 

例えば「広いリビングが欲しい」だけではどんなリビングにしたいのか分かりません。
広さの感覚は人それぞれです。面積の広さを指していることもあれば、開放感のある吹き抜けリビングを求めていることもあります。

 

「20畳の広いリビングが欲しい」これはどうでしょうか?
実はこれでも不十分です。同じ20畳でも、家具や家電のレイアウトで広さの感じ方は全く異なります。設計担当は、何を根拠に「20畳」を指定しているのかを探らなければなりません。具体的な理由があるかもしれませんし、なんとなく大きい数字を言っているだけかもしれません。

 

必要なのは、どうして広いリビングが欲しいのかということです。
開放感を求めているのなら、面積ではなく吹き抜けやデザインで対応し、他の部屋の面積をキープするのも一つの手段です。子どもの遊び場として広いリビングを必要としているのなら、広いだけでなく、子どもにとって安全な空間づくりが求められます。

 

 

 

◯動線を考える
快適な生活のためには、人の動きを考えることが大切です。

 

家事の動線についてはよく話題になりますが、人の動きはそれだけではありません。
朝起きてから出かけるまでの動きとタイミングを一度シュミュレーションし、人がぶつかったり窮屈になりすぎたりしないかなどの確認も大切です。
子どものいる家庭では、帰宅してから自分の部屋に入るまでに、リビングを経由するのか、それとも家族と顔をあわせずに部屋に行くことができるようにするのかも考えてみましょう。

 

 

 

◯時には白紙に戻る勇気も
何度間取りを見直してもどうにもしっくりこないという時は、一度ゼロから考えなおすのも有効です。
ベースとなる間取りが悪いと、少し変えた程度ではどうにもなりません。
勇気を出して振り出しに戻ることも時には大切です。

 

 

 

◯予算には余裕を持つ
間取りを決める段階では予算に余裕を持っておくようにしましょう。間違っても予算いっぱいまで使うような間取りにしてはいけません。

 

ここで予算を使い切ってしまうと、内装や建具、設備などの仕様を決める際に変更がしにくくなってしまいます。特に設備はグレードが機能性に直結するため、カタログを見ているとどうしても良いものを使いたくなってしまいます。
その他にも、外構工事で思いのほかお金がかかることもありますし、実際に工事を始めてから気がつく改善点もあります。

 

いざという時に対応できるように、資金には余裕を持っておくようにしましょう。

 

 

 

 

★家づくりのラストスパート! 施工から完成までの流れ

 

 

 

 

 

間取りや仕様などの打ち合わせが終わり、最終確認をしたらいよいよ工事開始です。

 

 

 

◯着工から引き渡しまでの流れ
本格的な工事を行う前に、地鎮祭を行います。もちろん任意で費用もかかるため節約しても良いのですが、特別信心深くなかったとしても記念や思い出として地鎮祭を行うのは悪くない選択肢でしょう。
棟上げの際に行われる上棟式については、近年では行う人が減少しています。従来の木と梁でつくる木造住宅ならともかく、他の工法の住宅では上棟という概念自体がないことも影響していると考えられます。

 

また、住宅会社によっては、家の建築状況にあわせて段階的な支払いを必要とする場合もあります。この支払いには住宅ローンを使えないこともあるため、どの段階でいくら支払いが発生するのかは早めに確認しておいてください。

 

 

 

◯変更点があれば早めに伝える
建築が始まってもまだまだ微調整は可能です。家の形が実際につくられて初めて気がつく問題点もあります。定期的に現場を確認することをおすすめします。
例えば、コンセントの高さやスイッチの場所などは、内装や配線の工事の前であれば変更ができる可能性が高いです。

 

ただし、工事はどんどん進んでいってしまいますから、変更点がある場合はできるだけ早く担当者に伝えましょう。時間が経てば経つほど修正が困難になります。

 

 

 

◯外構工事
門や塀、庭、カーポートなどの外構工事は家の形がある程度できあがってから着工できるようになります。

 

外構工事は住宅会社に依頼することもできますが、自分で業者を探すこともできます。
別の業者に依頼する場合は、工事完了のタイミングに注意しましょう。住宅が完成しても駐車場ができていないと、新居に移ってからもしばらくは駐車スペースを借りなくてはなりません。

 

 

 

◯家具家電の準備
引き渡しの前に、新居に置く家電や家具の手配も進めましょう。

 

大きい家具や人気の家電は購入しても納品まで時間のかかる場合があります。入居と同じタイミングで納品可能か、購入時によく確認しましょう。

 

家具の準備をはじめるのは、間取りが確定し、内装などについて考え始めたタイミングがおすすめです。
インテリアや部屋の大きさにあわせた家具が選びやすくなりますし、購入した家具にあわせて町名の一夜コンセント・スイッチ類の場所が調整できるためです。

 

 

 

◯引き渡し
住宅完成後、新しい家が引き渡されます。いよいよマイホームでの新しい生活がスタートします。

 

引き渡しが終わっても、住宅会社との付き合いは終わりではありません。
大切な家を長持ちさせるためには継続的なメンテナンスがかかせません。どんなに丈夫につくった家も、手入れをしなければあっという間に傷んでしまいます。

 

引き渡しから1ヶ月〜1年でのタイミングで最初の定期点検・訪問を設定している場合が多いです。しばらく暮らしてみて、気になることや手入れに疑問が見つかった場合は、定期点検などのタイミングで質問しましょう。
ハウスメーカーによっては、10年、20年、30年と長期的な手厚いメンテナンスのスケジュールを組んでいることもあります。
家を建てた住宅会社との付き合いは想像以上に長いものになります。長い付き合いをするのにふさわしい相手を選べるよう、家づくりのパートナー選びには慎重になる必要があります。